スペシャル取材

起業家を生み育てることで、東日本大震災の東北復興に貢献したい! INTILAQ東北イノベーションセンター長 佐々木 大

自立・経済力

神奈川県鎌倉市生まれ、岩手県盛岡市育ち。青山学院大学文学部卒業。スタンフォード大学教育大学院(Learning, Design & Technology専攻)修士課程修了。
海外留学コンサルティング、衆議院議員秘書、株式会社TPRJ(現株式会社アゴスジャパン)代表取締役社長を経て、2012年に独立して教育コンサルティング業を起業。現在は主に東北で起業家を育成・支援するプロジェクトに参画中。宮城県仙台市の起業家支援施設「INTILAQ(インティラック)東北イノベーションセンター」のセンター長に就任し、施設運営を行う他、起業家育成のための各種セミナー/ワークショップの講師・メンターなどを務めている。

新たにチャレンジする人をどんどん増やし、永続的な復興に繋げていきたい

このお仕事をされる上での信条を教えてください。

私自身が東北出身ということもあり、今進めているプロジェクトにおいて起業家を生み育てることで、東日本大震災の東北復興に対して貢献できればと考えています。
我々は「起業家」=「ビジネスを立ち上げる人」というだけでなく、「何か新しいことを生み出していく挑戦者たち」「新たな一歩を踏み出す人」という捉え方をしています。ですので、我々の活動は、子どもからお年寄りまで老若男女のすべての方が対象です。東北でそういった「チャレンジする人」をどんどん増やし、活躍してもらうことで地方の永続的な復興に繋げていく、というのが私に課せられたミッションです。

中東・カタールと日本の絆が生んだ東北の起業家育成プロジェクト

このお仕事を始めたきっかけは何だったのでしょうか?

東日本大震災の発生後、何かで貢献したいと思いながら、自分にできることと言えば休日に単発でボランティアに行くことくらいでした。そんな中、東北で起業家を育成するプロジェクトの話をいただいたので、まさに「宿命」と感じ、引き受けたことがきっかけです。実はこのプロジェクトは、中東・カタールからの震災復興支援の一環として行われています。なぜカタールが日本を支援してくれたのか、ご存知の方はいらっしゃいますでしょうか?カタールという国名はご存知でも、馴染みが薄いという方がほとんどだと思います。カタールは天然ガスという資源が豊富なのですが、その天然ガスを輸送するためには液体化する技術や工場が必要でした。そのプラントづくりを日本の行政、民間企業が全面的にサポートしたんです。カタールは日本に対してそういった恩義を感じていて、今回の支援に繋がっています。ただ残念なことに、そういった経緯は日本においてまったく知られていません。自分にこういったチャンス、機会を与えてくれたカタールに対しても、この場で改めて感謝したいと思います。

「おこす人」を育てるプロジェクトを通じて多くの刺激を感じる日々

「このお仕事を続けていて良かった」と思うのはどういった時でしょうか?

我々は、「起業家」を「何か新しいことにチャレンジする人」と捉え、「起こす・興す人」と呼んでいます。東北から世界に向けて活躍する「おこす人」を育てるプロジェクトに関わることができ、刺激的な毎日を過ごしています。
施設を作ったというだけではなく、いろんなイベントを開いたり、機会を提供したりする中で、多くの方に感謝の言葉をいただけるのは単純にすごく嬉しいです。やって良かった、関わって良かったなと心から思います。

失敗を恐れず、何事にも前向きに立ち向かう強い挑戦者を生み出していきたい

今後の目標を教えてください。

「チャレンジャーを増やしたい」と口で言うのは簡単ですが、地方の若者たちはすごく保守的で安定志向の方が多いというのが現実です。人気の就職先は公務員や地元のインフラ企業、地方銀行、新聞社…などで、起業やベンチャービジネスなどは真逆の存在。学生たちに「チャレンジ精神を持っていろいろと挑戦してみようよ」と声をかけても、「何が悲しくて起業というリスクを犯さなくちゃいけないんですか?」と逆に言われてしまう(苦笑)。ですので、幼いうちからいろいろな選択肢を提示したり、起業家精神を育むには、小学生くらいから刺激を与えていくことの重要性を感じています。
現在は、サラリーマン家庭が大多数で子どもたちがビジネス、仕事の場に触れ合う機会も少ないので、意図的にそういう場を作ることも意識しています。例えば我々の施設で行っている、小学生向けに一日がかりで会社づくりを体験する「起業体験ワークショップ」もその取り組みのひとつ。このような低年齢層向けの取り組みを拡充させることで、子どもたちのチャレンジ精神を育み、次世代の起業家候補生を数多く生み出していくことを目標としています。さらに言えば、「東北で仕事をしたい!」と関東や関西からでも人が集まるような魅力的な企業が生まれていくことを願っています。
日本語の「教育」は「教え、育てる」という上から目線。だけど英語の「education」の語源は「才能を引き出す」です。各個人の持っている才能、能力、魅力をいかに引き出し、育んでいけるかを重視して活動していきたいですね。

最後にこのページをご覧になっている方へのメッセージをお願いします。

失敗を恐れて安定志向の若者が多いのが現状ですが、とにかく「やってみようよ」の一言ですね。我々の施設内の壁面には、アインシュタインの「一度も失敗したことがない人は一度も新しいことにチャレンジしたことがない人だ!」という名言が刻み込まれています。何か新しいことにチャレンジする人に失敗はつきもの、むしろ当たり前のことです。今すぐにうまく行かなくても、2年後、10年後に注目が集まるかもしれない。そういう意味で言えば、「失敗」なんてないですし、脚光を浴びるまでの糧とも取れます。失敗を恐れず、何事にも前向きに立ち向かっていく「挑戦者」を生み出していきたいと考えています。これを読んでいる皆さんにもぜひ、そんな「起業家精神」を持ってこれからの時代を生き抜いていってほしいと思います!

ゆめかなう編集部

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