スペシャル取材

全ての働く人が自分のやっていることの価値を評価し、自信を持って活躍してほしい 秘書育成コンサルタント 永田美保子

精神・考え方

外資系企業・合弁企業・日系企業などで外国人・日本人両方の役員秘書として約20年携わる。
秘書として担当した上司は、日本人では一部上場企業の代表取締役、外国人(国籍:英・米・台湾・ベルギー・カナダ・オーストラリア・ブラジル)は海外本社のエグゼクティブVP以上の役職のトップマネジメント。家族の介護をきっかけにやむなく退職。その後、エグゼクティブ秘書のキャリアを活かし、会社経営者の在宅個人秘書(海外対応)を担当。
その後、在宅秘書の育成、ビジネスパーソン向け海外との英文メールの指導などから講師業を開始。現職秘書向けにはスキルアップだけでなく、マインドセットに重心を置き、自らが自分をすり減らすことなく組織に貢献し、活躍するより良い方法を指導している。
また、エグゼクティブ付きの秘書としてあらゆる場面を乗り越えてきた体験からも、楽しんで仕事をすることの大切さを伝え続けている。

働く女性に自分のキャリアにもっと自信を持って活躍してほしい

このお仕事をされる上での信条を教えてください。

私が一番伝えたい事は、秘書・アシスタントをはじめとする働く女性にもっと自分のやっていることの価値を評価して自信を持ってこの先のキャリアを積み上げていただきたいという事です。
秘書・アシスタントをはじめとする女性の方とお話をすると、素晴らしいキャリアを持っている方が多いのが事実です。
しかし、お会いして実感することは、ほとんどの方が自己評価があまりにも低い。私なんてまだまだと思っていたり、退職したら自分のキャリアはこれで終わりと思っていたりして。
私は、働く女性の方に自分のやっていることの価値を評価し、自信を持ってこの先のキャリアを積み上げていただきたいのです。自分は社会貢献できているし、もし、一時キャリアを中断したとしても、これからもっと違う形でも今のキャリアを活かしお仕事できるということを知ってほしいのです。
また、私は、20年以上世界中のトップエグゼクティブの秘書を担当してきました。エグゼクティブになればなるほど、秘書を自分のパートナーとして活用するのが上手です。 
例えば、取引先との会議をスケジューリングするにしても、その都度上司に希望の時間を尋ねずに、カレンダーに関しては100パーセント任されており、上司の空いている時間を使ってご提案をして良い、という権限を頂いておりました。
雇用主と従業員という関係ではなく、エグゼクティブ上司の右腕として、一部の業務を任していただいていたのです。そうすると、仕事にやりがいを感じますし、常に身の引き締まる思いで仕事に取り組むことができました。
そういった私自身の体験談や事例も、できるだけ多く伝えてゆきたく思っております。

中断してしまったキャリア、自分の経験を活かしてもう一度仕事がしたいという熱意

このお仕事を始めたきっかけは何だったのでしょうか?

外資系企業・日系一部上場企業などでエグゼクティブ秘書として20年以上仕事をしてきましたが、2014年の年末に家族の都合で介護退職することになりました。
当時は、家族の介護と自分自身のことでいっぱいいっぱいでした。しかし、ちょっと落ち着き我に返った時、「ああ、私のキャリアは途絶えてしまったな」と途方にくれました。
当時、エグゼクティブ秘書時代から「外資系トップ外国人を通して、伝える伝わる一流の仕事術」というブログを書いていました。
現役の秘書時代に私が秘書として学んできたこと、仕事を通して習ったことを誰かに伝えておきたいなと思って始めたブログでした。
仕事を通しての具体例を、守秘義務を逸脱しない範囲で少し設定を変えたりして、こういうときこうしたらいいですよとか、こんなことに悩んでもこういうふうに考えればいいですよというのを楽しむ事例をたくさんブログに書き溜めていたのです。

このブログに書き溜めた今まで培ってきた秘書としてのスキルをもう一度活かせる仕事ができないかなと考え、2015年に個人の経営者の在宅秘書から仕事復帰をすることになりました。
そのことがきっかけで秘書としての自分の経験を生かしたいと思った矢先に、在宅秘書紹介のご依頼やセミナーの開催などさまざまなお仕事のご縁を頂き、それが今の仕事につながっています。

孤独や悩みを理解し、ご自身のポテンシャルに気づいていただける場

「このお仕事を続けていて良かった」と思うのはどういった時でしょうか?

秘書・アシスタント職は社長など高いポジションの担当者ほど周りからは理解してもらえず孤独なものです。経営者が孤独なのと共通点があるように感じます。
特に、秘書・アシスタント職は、守秘義務もあり、なかなか具体的な案件や悩みを相談できる環境になく、一人で悩んでしまう方が結構多いと感じております。
また、秘書の仕事は評価する仕組みがありません。秘書は100%できて当然の仕事と考えられがち。私に言わせると、いろんなことが起きる中、無事に一日が終わらせることができる、それだけですごいことなのです。しかし、特に評価もされないので、自分はまだまだと自己肯定感が低い方や悩みを持っている方が多いのです。
そんな、人に相談できない悩みを持った方とお話して共感し、ご自身の持っているポテンシャルに気付いていただくと講座が終わるころは笑顔になって帰って行かれます。
そんな時はとても嬉しく、この仕事をやっていた良かったと思います。

秘書講座、在宅秘書両方の仕事について多くの方に知って頂きたい

今後の目標を教えてください。

もっと秘書講座、在宅秘書両方の仕事について多くの方に知って頂きたいです。
IT化が進んでいるからこそ人を介して行われることの重要性とエグゼクティブ秘書は特殊技能であるから大切に育てなくてはということも発信してゆきます。
また、秘書出身者がなんらかの事情で在宅で経営者の秘書業務をする場合の待遇改善にも取り組んでいます。
日本では、在宅で仕事をするアシスタントというと一昔前の内職や在宅ワークのイメージがまだ色濃くあるのか、「安い労働力」という認識を持つ経営者の方も一部にいらっしゃるのが現状です。「安く頼めるのでしょう?いくらから頼めるの?」 と聞いてこられる経営者もいらっしゃいます。
プロフェッショナルな秘書が働く場所をオフィスから家に移しただけ、ということをご理解頂き、付加価値の高いサポートをご提供させていただきたいと思っています。 
アメリカなど欧米諸国ではすでに在宅秘書はVA(バーチャル・アシスタント)あるいはPA(パーソナル・アシスタント)という名前の職種として一般的になっていますが、日本でも同様にプロフェッショナルで経験と積んだアシスタントとして地位を確立できるよう、ブログやセミナー、対面でのコンサルティングを通して経営者や起業家に働きかけております。 また、在宅秘書を導入することで上司となる起業家や個人事業主の仕事の効率も上がり、お互いにプラスであるということをもっとわかって頂くために活動してまいります。

最後にこのページをご覧になっている方へのメッセージをお願いします。

秘書・アシスタントをはじめ、全ての働く人が、その人の能力を最大限に活用できる世の中になってほしいと願っています。
特に女性が育児や介護などでキャリアを中断する事例が多いですが、時間や場所にとらわれない働き方を通し、無理なく再開するために、すでにご自分が持っている能力を生かす方法をご提案してゆきます。
自分をもっと評価し、自分に自信を持つ。一社会人として仕事をしているという自覚を持ち、責任ある行動を行える。経営者とリスペクトしあえる関係を築ける秘書・アシスタントを一人でも増やしていいきたいと考えております。
現役の秘書アシスタントの方も、仕事を離れている方も是非ご自分の力を信じてさらに発揮していただきたいです。

ゆめかなう編集部

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